子曰、巧言令色、鮮矣仁。←吉村知事 [時事ボヤき]

タイトルの現代語訳は
「人に気に入られるように、
 口先でうまいことだけ言って中身が伴わない人間には、
 思いやりの心がないものです。」

さて、昨日のエントリーで
武漢熱危機の緊急事態宣言にともなう、
自粛を解除するための基準について、
わたしなりに「大阪モデル」の珍妙さについて触れ、
本来はリンク不明感染を基準にすべきではないか、と問題提起しました。

大阪府の発表によると、
リンク不明者は52.06%(5月7日時点)です。
リンク不明者の中には、
「実は感染元はだいたい想像がつくが、恥ずかしくて言えないwww」
という人も、そこそこ居るのだろうとは思います。
しかし、それでも約半数は経路不明、つまり、
普通に電車に乗ったりして外出していて、
いつの間にか感染している、という事実があります。

対して、大阪府の南側に位置する和歌山県はどうか。
初期の段階で感染経路を特定し、
経路不明感染者はほぼおらず、封じ込めに成功しました。
なぜ成功したのか。
和歌山県は仁坂知事の優れたリーダーシップで、
国の方針に逆らいながらも、
クリニックにお願いをして早期発見システムを作ったからです。

その成功した和歌山県の仁坂知事は、4月30日のメッセージで
以下のように大阪府の状況を指摘しています。

<以下、知事のメッセージから引用>
4月21日大阪の第二大阪警察病院に和歌山から通勤している看護師さんがコロナに感染しました。院内感染のおそれもあるし、外来に知らずに行ってしまう人にも知らせた方が良いので、病院名は公表しようと考えましたが、発表時大阪府又は市の了解を得ていないのでその旨を言って公表は控えました。吉村大阪府知事も皆公表だと言っているので、次の日ぐらいには発表できるかと思っていて、その旨記者諸君には言っていたのですが、次の日も病院長の了承が取れないので発表しないで下さいというのが大阪市の回答だとかで、不承不承従いました。(私は県内のことなら、自分で責任を持ってやってしまうのですが、人様のことはだまし討ちにはしない方針なのです。)
 私の心配は現実のものとなり、その後の病院は何十人もの感染者を出し、とうとう4月29日この病院に勤める和歌山県在住のもう一人別の看護師さんが発症してしまいました。
 聞けばこの病院は、管理者が、多少の体調不良でもスタッフに働いてもらうようお願いしているらしく、これは病院というものの性格上避けなければならないことだと思います。しかも感染を拡大させないためには、知らずに来てしまう人を無くすため、病院名の公表が絶対だと思うのに残念です。吉村知事が方針としてどんどん公表と言っている中で、下の人が和歌山県に対して病院長がダメと言っているので公表を止めて下さいと言ってくるというのは、大阪府のガバナンスはどうなっているのでしょう。
 なお、以上のように人の組織のことをとやかく言う時は、きちんと事前通告をしてから言うのが紳士の道なので、そうしています。

 大阪府の隣ですから、残念ながら和歌山県の感染リスクは以前より上がっています。「県民の方々も以下の点、特にご注意下さい。」と本日記者会見で申し上げました。
 特に大阪については、病院にちゃんと入院させることができないほど大変になってます。と言うことは、放置されている人が、街にいるということです。と言うことは、その方々からまたうつってる可能性もあるという状態がありますから、これはもう和歌山と比べるとかなりレベルの高い感染状態になってると考えたほうがいいので、そういう意味では、特に大阪なんだけど、やっぱり和歌山県内でも、じゃあ安心かと言われたら、それ程の自信はありませんから、よろしくお願いします。これが大事なメッセージです。

<引用は以上>


つまり、仁坂知事という第一線の現場の話では、

①大阪府、大阪市は病院の院内感染を公表しなかった。

(ただし、吉村知事や松井市長の指示だというわけではない。

 しかし、ガバナンス、組織として統治できていないのではないか

 と仁坂知事は問題提起されています。)


②大阪府は感染者を病院に入院させることができず、

 治療も隔離もされず放置された感染者が街にいる

それは大阪府のリンク不明者が52.06%という数字が裏付けています。


5月7日時点で、吉村知事はこの2点については何も述べていません。


吉村知事はというと、

連日、テレビ出演をして的外れな「大阪モデル」をアピールし、

「政府は出口戦略を示さない」と自らの責務を政府へ押しつけ、

自粛で誰も見ない大阪城などをライトアップし、

感染者が街に放置された状態で自粛を解除しようとしている。


無駄を無くす、と医療資源を削って

大阪の医療崩壊の淵源を作った維新の会については口をつぐみ、

営業を続けるパチンコ店を公表して行列を作り、

やることなすこと、

吉村知事は

口先ばかりで中身が全然ともなわない!

院内感染を公表できず、

感染者が街を歩く状態を放置し、

府民、国民より、ご自分がいかに目立つかを優先する。


ついでに松井市長は医療用ガウンのかわりに

雨合羽を集めて市役所を段ボールだらけにしましたww


テレビ、新聞などのオールドメディアは

吉村知事をはやし立て、中には「次の総理候補」とまで

持ち上げるものもありますが、

笑わせないで欲しい。


だいいち、オールドメディアが持ち上げた政治家は

これまで尽く(ことごとく)失敗だったでしょう?


そして、オールドメディアが全く取り上げない、

存在しないかのように扱う和歌山県の仁坂知事こそ、

真の自治体の首長たる存在です。

現実に、和歌山県を感染症から見事に護ったのですから。

和歌山県の発出した指示は、

大阪府のそれよりもはるかに具体的で、かつ効果的なものです。

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/041200/d00203387_d/fil/20200507press.pdf


大阪府の吉村知事と、松井大阪市長は

仁坂知事に「首長職とはなにか」の教えを請うてはどうか。


子曰く、巧言令色、鮮(すく)なし仁。

「人に気に入られるように、

 口先でうまいことだけ言って中身が伴わない人間には、

 思いやりの心がないものです。」

それは吉村知事のこと。


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